Singapore Gastrointestinal Cancer Consortium 見聞記

2018年7月18日から19日にかけて、シンガポール国立大学(NUS)で開催されましたSingapore Gastric Cancer Consortium (SGiCC)に参加しました。

Singapore Gastrointestinal Cancer Consortium 見聞記

2018年7月18日から19日にかけて、シンガポール国立大学(NUS)で開催されましたSingapore Gastric Cancer Consortium (SGiCC)に参加しました。

シンガポールは赤道直下に位置するため、一年を通じて高温かつ多湿でありますが、今年の日本の猛暑を経験しているおかげか涼しく感じました。

この学会の参加人数は100人程度と規模自体は大きくないですが、アジアを中心に様々な地域から胃癌や大腸がんの臨床医・研究者が集まっていました。日本からは、熊本大学や福島県立医大の先生方が出席されていました。臨床から基礎研究まで幅広いpresentation、discussionがあり、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

講演の中で印象深かったのは、シンガポール分子細胞生物学研究所の伊藤嘉明先生の発表でした。伊藤先生は、京白血病や胃癌の癌抑制遺伝子であるRUNX3を同定し、定年退官後にシンガポールへ研究拠点を移し、現在でも第一線でご活躍されている研究者です。Matureな胃の主細胞を、trace lineageすると、実はstem cell activityを有しているとご発表されていました。

また、伊藤先生や同じく、シンガポール分子細胞生物学研究所に所属されている須田先生のラボの見学する機会もありました。伊藤先生や須田先生の研究室のポスドクの方と情報交換もできて、今後のモチベーションが高まり、充実した学会参加となりました。

鈴木章浩

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