Txnip遺伝子変異マウスにおける肝発癌

UCLAのLusis研究室との共同でマウスの肝細胞癌モデルについて解析しました。
thioredoxin interacting protein (Txnip)は混合型家族性高脂血症のモデルマウスと考えられるHcB-19系統のマウスの原因遺伝子として同定され、thioredoxinを阻害することにより酸化還元状態を調節する蛋白質です。同系統のマウスでは生後8ヶ月以降から約40%に肝細胞癌が発生し、Txnip遺伝子変異の有無と相関していました。肝癌発生のメカニズムを探るためによい動物モデルと考えられます。

Sheth SS, Bodnar JS, Ghazalpour A, Thipphavong CK, Tsutsumi S, Tward AD, Demant P, Kodama T, Aburatani H, Lusis AJ.
Hepatocellular carcinoma in Txnip-deficient mice. Oncogene. 25(25):3528-36. 2006

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