CSHL 86th Symposium: Genome Stability & Integrity見聞記

2022年6月1日〜6月5日まで、アメリカ、ニューヨークのCold Spring Harbor Laboratoryで開催された、シンポジウム(Genome Stability & Integrity)に参加しました。今回は、通年でおなわれている、meetingとは異なり、symposiumとのことで、講演は全て招待制で、著名な研究者が数多く参加しておりました。

5日間を通して、DNA replication、repairから、Diseaseまで、幅広い分野にわたる発表が行われました。会期中は、午前9時から夜10時頃まで、食事休憩を挟みながら、多くの未発表のデータを含む、非常にレベルの高い講演と議論が行われました。難解な部分も多かったですが、最新のトレンドや研究手法がわかり、とても勉強になりました。replicationやrepairの機構は、とても多くの因子が複雑に関わっているため、未だに未解明の部分が多く残されていることも強く感じました。

また、印象に残っているのは、ほとんどの研究者が、cryo-EM(低温電子顕微鏡法)を用いた構造解析を行なっていたことと、EdU-seqやS1-seqなど、NGSを用いた研究が数多く報告されていたことです。

技術の進歩とともに、どちらも、この分野の研究では必須の技術であると感じました。

私は、以前からこの分野に興味を持っておりましたが、今回のシンポジウムを通して、さらに好奇心を刺激されました。今後、自分の研究に活かしていきたいと思います。

博士研究員 加藤 愛巳

 

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