European society of cardiology scientific sessions 2018 見聞記

2018年8月25日〜29日にドイツのミュンヘンで開催されました欧州心臓病学会(European society of cardiology)の年次大会へ参加しました。歴史的建築物と近代的な街並が調和するミュンヘンに、5日間の学会期間を通じて五大陸150ヶ国を超える国々から実に32,800名を超える参加者が集まり、大変な賑わいでした。循環器領域の各分野の臨床研究, トランスレーショナル研究, 基礎研究が発表され、計11,029の抄録のうちから、約4500演題が選ばれました。

基礎研究領域では主に心不全関連の演題を見て回りました。昨今のトレンドである遺伝子異常・機能解析をゲノム解析やiPS心筋細胞を用いた実験で示した発表、様々なスクリーニング系によって注目した個々の遺伝子の働きを分子生物学的手法で解明していった研究もあり世界中の最先端の研究を学びました。自分達の研究の立位置を再確認し、今後のモチベーションを高めることができました。また、研究発表以外に若手研究者の交流を目的としたイベントも数多く開かれ、お互いの研究を議論することができ素晴らしい機会をもつことができました。

私たちの行っている1細胞解析についても口演発表、ポスター発表で多くの研究者から質問があり、大変有意義な議論を行うことができました。今回野村は招待講演、候, 佐藤の両名はそれぞれYoung Investigator Award最優秀賞, Travel Awardを獲得いたしました。さらに発表内容が学会最終日に行われたハイライトセッション(学会期間中に発表された重要な研究を紹介する企画)でも取り上げられました。この経験を生かして、より一層研究に邁進していきたいと思います。

候聡志/佐藤真洋/野村征太郎

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