2015年1月28日から2月1日にかけて、コールドスプリングハーバーのシステムバイオロジーミーティングがプエルトリコで開催された。エピジェネティクス、転写制御の領域は、ここ数年で解析技術が急速に発展してきたこともあり、これまで明らかでなかったヒトの疾患メカニズムに迫る研究発表が数多く見られ、この分野の著しい発展を体感することができた。またこれらの解析技術は、進化や発生の分野のジェネティック、エピジェネティックな理解を急速に進めている。さらに近年盛んになってきた１細胞解析の分野についてもシステムレベルの概念が必須であり、今後のさらなる進展を予感させるものがあった。システムバイオロジーの考え方を用いた生命現象の理解が普遍的なアプローチであることを再認識することができた。
野村征太郎
