Keystone Symposia Heart Failure 見聞記

2018年1月15日〜19日コロラド州Keystone Resortで開催されたKeystone Symposia Heart Failureへ参加しました。標高 2000m以上、滞在中の最低気温は氷点下30度、会場のすぐ近くにはアイスリンクやスキー場があるという場所で、心不全研究の最先端に触れてまいりました。サブテーマはCrossing the Translational Divideで、病態メカニズムに関連する話に加え、創薬や心疾患レジストリに関するテーマなど幅広いpresentation, discussionがありました。

心不全の原因となる遺伝子異常・機能解析をエピゲノム、トランスクリプトーム、プロテオーム、メタボロームなど各種の網羅的な手法で行う報告、一方で一分子・一心筋繊維など微細構造レベルでの解析に関する報告がありました。病態の解明・治療薬の創出を試みる様々な手法にふれ、自分たちの研究の立ち位置を再確認し、今後のモチベーションを高めることができました。

参加者は200名程度の比較的小規模な会でしたので、海外の著名な研究者、また世代の近い研究者・留学生とフランクにdiscussionできる機会に恵まれました。私たちの行っている1細胞解析についても口演発表、ポスター発表で多くの研究者から質問があり夜遅くまで質疑応答が続きました。さらに会期中は日本の他施設の先生方とも情報交換ができ、非常に有意義な時間でした。

空き時間にはスケート、スキーなどを楽しむ参加者も多数あり、私どもも海外リゾートの雰囲気をすこし享受でき面白い経験でした。

大変充実した4日間を過ごさせていただきましたので、この経験を生かしてさらに研究に邁進したいと思います。

藤田 寛奈/候 聡志/佐藤 真洋

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