第86回日本生化学会大会 鈴木紘一メモリアル賞受賞

第86回日本生化学会大会(2013/09/11-13)において、ゲノムワイド転写制御領域データの新規解析手法に関する口頭発表を行い、「鈴木紘一メモリアル賞受賞」という賞をいただいた。今回は夕方最後のセッションであったにも関わらず大勢の方が会場に残っており、本計算手法のアルゴリズムや応用に関して多数の質問及びコメントをいただくことが出来た。また、その後のポスターセッションにおいても解析や個別の系における応用の可能性についてご質問をいただき、近年特にChIP-seqデータといったゲノムワイドな転写制御解析により注目が集まってきているという印象を受けた。現在、これらゲノムワイドデータの解析においてある程度の解析フローは確立されてきているものの、個別のデータの解析や評価、解釈には専門的な知識が必要である。その問題を解決する手段の1つが、効率的かつ一定の基準で重要な情報を抽出できる新規計算手法であると考えられる。今後ともそのような解析手法を開発することにより、より質の高い解析のスタンダードを提供していきたいと思う。

仲木 竜

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